アステカのツンドラ

ゲームを作ったり。

四人の王国の話

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四人の王国も、もう公開から2周年ぐらいになるし、

前から書く書くって言ってた、振り返りみたいなのを書こうと思います。

なんかこういう設定考えてました的なやつ。自己満足の極み。

 

てかもう2年経つのか……時間過ぎるの早い。

 

ありがたいことに今でもちょくちょく感想いただいたり、

漫画やイラストを描かかれる方もいて、

もう昔に作ったゲームって印象はないんですが。

 

感想やイラストをくれた方達ありがとうございます。

たまに読み返してニマニマしてます。

厳しい感想くれる人も、どうもありがとうです。次回作に生かしたいです。

 

 

 

 

 


四人の王国作ってる時は、

ゲームはプレイヤーそれぞれが感じるものがすべてであってほしい、

だから制作者としてはごたごた言いたくないし、

言っちゃうのは間違いじゃないかなあっていうのをずっと思ってたり。

(仮にゲームを楽しんでくれた人がいたとして、その人の持った印象とか感想とかが一番であって、

作者が「実はこのキャラはこういう考えで~~~」とか言っちゃうのは、

違うかなあっていう変なこだわりが)

 

でももう2年も前のゲームだし、

振り返って文章にするの好きなんで、自己満足で書いていきます、という前置き。

入れられなかったアイデアの供養と反省録みたいになってます。

 

 

 

あとくっそ長いです。

 

 

 

 

◆作ったきっかけ

ずっとストーリーメインのゲーム作りたいと思っていて、

何回か、

構想 → ちょっと作る → 飽きた……

を繰り返していて。

 

で、最後の「飽きた……」はなんでかなあと思って、

結局、めっちゃ作りたいって思ってる話じゃないと、作りきれないのかなあと。

 

で、作り始める1年前ぐらいからずっと頭の中にあった話があって、

それが、「声が出ない王子と、3人の兵士の、ダメだけどがんばる話」で、

じゃあもうこれにしよう、ということで。

 

 

で、ゲームとして作るには、やっぱりゲームらしさを中心に据えたいなあと思って、

最初は「キャラがめっちゃ話しかけてくるRPG」にするつもりでした。

戦闘中とかめっちゃ話してくるし、

戦闘終わった後も、あのモンスター嫌でしたね~とか、

あの時は薬草使ってくれてありがとうございました、とか、

なんか行動にフィードバックがある……みたいな。

 

で、そういうシステムは結局、

プレイヤーが仲間の3人を好きになっていくことを期待して作るので、

物語の方も、連動したものにしたかったです。

 

お話は、側近と仲良くなって、

それによって何かを解決したり振り回されたりするものにしよう、

って考えてました。

 

 

で、最初は「RPG(仮)」って名前で作ってたんですが、

ぶっちゃけRPGの戦闘ってだるい(個人の感想)

マップ歩くのだるい(個人の感想)

話進めたいのと、RPGの戦闘・探索がどうも噛み合わない(個人の感想)、

 

ということで、アドベンチャー寄りにしました。

 

 

でも、やっぱり、ゲームならではのことがしたかったので、

キャラに意思を伝える(伝わる)、ということと、

キャラからフィードバックがある、ということは

中心に据えたいなあ、と思ってました。

 

 

ゲームって、遊んだ人が主役っていうのが一番の特徴だと思ってて、

それを一番大事にしたいと思ってて、

四人の王国も確かそんなこと思いながら作ってたので

なんか選択肢とかルートとかを増やした気が……する(あんま覚えてない)

 

ただ、いただいた感想を見るかぎり、

自分の力不足もあって、すべての人を満足させるどころか、

すごい好み分かれる感じになったのですが。

 

でも、まああれはあれでいいかな……ってぶっちゃけ思ってます。

 

 

遊んだ人のことは考えたいけど、でもやっぱり作ってて楽しいかどうかが、

あと、作ってよかったかどうかが重要で、

作っててつらいだけだと完成しないので、

そこらへんのバランスがな~~~~と。

 

ゲーム、完成までどうしても時間かかっちゃうので、

「遊ぶ人が幸せになるものを作ろう!!111111」って気力だけじゃ持たないですわ

というのが最近よく考えてること。

 

楽しく作れて、それが結果的に遊んだ人も楽しんでもらえたら一番ですが、

まーそう上手くいかないっけどすネ……という。

言い訳っぽくなってしまった……

 

 

 

完成までは、結局、1年半ぐらいかかりました。

作ってない時期(LoLめっちゃやってた)もあるけど……

 

今まで作ってきた中では最長だったので、

制作後半は、早く完成させてえ~~~ってずっと言ってました。

 

ゲームづくり、公開するまでは結局自分の中で温めてしかないので、

不安もあり、ちょいちょいきつかったです。

でも逆に、ずっと温めていられるっていうのも

ゲームづくりのいいところだと思うので

やめらんね~~~な~~~この趣味は~~~~って感じです。

 

 

 

 

◆キャラの名前


一番大事なのは名前の響きだと思ってつけた覚えが。

(リリーだと不思議ちゃんっぽい、ゴギガガガキゴだと精神崩壊した★8爬虫類族っぽい、等)

 


最初は見た目とのギャップを考えて名付けようとしてたけど

やっぱりしっくりこないんで、

全員直球でつけました。

 

カシューは最初、シュクルって名前だったんですが、

「ジャンドゥーヤ」「シュクル」って並んだ時に、頭文字が似てるので

ぱっと表示された時にどっちのことかわかんねーやこれ、ってなって、変えたり。

 

 

で、ネーミングは、お菓子辞典からとってきました。

お菓子の辞典ホームページ

 

 

カシューは、カシューナッツ

ジャンドゥーヤはそのままチョコレートの種類、

ディ・モルダー(ダンの側近の爆弾魔)は、自動型抜き機の名前、

みたいな。

 

リカの名前も、最初は「アナナ(パイナップルの名前)」にしようかなって

思ってました。


つり目な外見とギャップがあっていいかなーと。

でもリカの方がしっくりきたんでそっちに。


(ちなみにアナナは、見えないし触れないで使いました。

やっぱかわいい名前はかわいい外見と似合う)

 

 

ドレも、最初はミントとか、レトルトとかって名前にしようと思ってました。

これもかわいくギャップあっていいかなって。

 

 

王子候補たちの、ジャックス、ガレン、の2人は、

当時ハマってたLeague of Legendsからそのままとってきました……


セイも、最初はスウェインって名前って名前だったんですけど、

さすがにLoLだってバレるわこれワハハと思ってやめました。

ま、まあよくある名前っぽいしいいよね……

 


クーフィアは、「くーちゃん」というあだ名が最初から決まっていたので、

語源とかは別に。

 

 

 

◆キャラ設定

 

・主人公たち4人

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兵士3人と、声の出ない王子(主人公)、の4人旅って構想は最初からあって、

それぞれ、

「王子(主人公)」「女の子の隊長」「正直者」「口下手」

っていう仮名称で呼んでました。

 

くーちゃんが、主人公のことを、まだ王子じゃないのに「王子」って呼ぶのは、

最初の設定の名残りです。

どうしても、王子!王子!って言ってるくーちゃんが頭から離れなかったので、

半ば無理やり……。

 

 

くーちゃんは、最初はしっかりした子にしたいなーって妄想してました。

王子の剣の指導役。(ほんとはもっと強い剣士が王国にいたが、違う王子についた)


って、書いてあったんで、まあ最初は強くしようと思ってたんやなって。

 

しっかりしてるけど、実力とか環境が不遇で、

でも仲間といっしょにがんばってる、みたいなことを、最初は考えてました。

コミュ障な設定も最初からあった気が……

 

 

あと、「くーちゃんの目が見えなくなる」っていう本編後半のやつ、

実は最初から考えてたやつでした。

今設定テキスト見て知った。作りたいシーンだったんだなあ。

 

主人公の声が出ないのと合わさって、

くーちゃんの目が見えなくなったらお互いの気持ちを伝えられなくてもどかしい、

ってのをやりたかった気がする。

 

 

 

カシューは、最初の設定では青年で、

ジャンドゥーヤも、ごついイケメンにしよっかなとか思ってたけど、

なんか考え揉んでるうちに変わっていった……

 

 

 

というか、プロットとか設定とか作らないで、

なるべく主人公たちの目線で作っていきたいなってことを

最初からぼんやり考えてた気がします。

 

そんな考えで最初から最後までやってたので、

キャラ設定とかほとんどなくて、

きちんと作ったのはカシューとジャンドゥーヤの2人だけだった気がします。


この2人は、物語上で伏線とかはらなきゃ → 資料にしないと忘れちゃうわこれ~~

って思ってたので。

 

 

くーちゃんは「コミュ障」「子供の頃に読んだ絵本」って2つだけ

設定テキストに書いてありました。

 

でも、そうやって最初にガチガチに決めなかったおかげで完成まで作れたのかなあと。

というのは、最初に全部決めちゃうと、

どうも作っていくモチベーションが切れて……

展開が分かりきってることを作ってく、ってのが、どうも自分にはムリで。


作りながら、これ次どうなるんだ!?って

自分も主人公たちと同じ目線で入れるのが、やっぱり作ってて楽しいです。


妄想のキャラが現実味を帯びていくのは創作の醍醐味だよネ!と自分は思ってます

恥ずかしいのでリアルの知り合いには言えないけど。。。

 


まあそんな感じで作っているので。

顔グラフィックを見ながら、こいつどういうことしゃべんのかな、って

考えて書いてたので、

ぶっちゃけ、キャラの行動は素材の顔イラストに大きく左右されてるなあ、と。

 

違う顔グラ使ってたら、また少し違う物語になった気がします。

まあくーちゃんはコミュ障だけど。

 

 


実はくーちゃんとか、最初の妄想とぴったり合う顔グラがなかったんですよね。

もっとしっかりした子にできたかもしれない。

  

 


他のキャラ……
・リカ

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「くーちゃんの見てないところで、主人公が敵の手伝いをする」

ってネタがあって、

そのために生まれてきたキャラです。


なのでなんの設定もなかったんですが、顔グラがかわいすぎたおかげか、

目立つキャラになりました。


てかリカの顔グラめっちゃかわいいよね!?

リカの表情一覧見てて幸せな気分だった。(一番可愛いのはカシュー

 

 

リカの会話書くの楽しかったです。

 

本当はもっと色々やりたかったんだけど、

どうしても「くーちゃんたち4人」ってところに主眼を起きたくて、

リカはそれと対比させる形に、ってことを考えてた気がします。

 

 

まあ、書きたいように書いていったら、ヒロインみたいな感じになっちゃって、

書きながら困ってた覚えが。

 

でも中途半端はダメだし、やるならとことんやれやと思って、

思い切りヒロインっぽくなってもらった感じ、だった気が。

結構ぽっと出のキャラ。


そんな感じでざっくり生まれたキャラですが、作ってる最中は、

くーちゃんと似てるキャラ、って考えながら書いてました。


言動や性格や、やってきたことは違っても、

根っこの部分はそっくり、みたいな。

状況が違えばクーと親友になれたキャラと思ってます。

 

 

ちなみに、モデルってわけじゃないんですが、

性格とか言動は友達をめっちゃ美化したやつです。

なんか自然と近づいてしまった、と書き終わってから思う。

 

 

 

・サトミ

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生まれた経緯が思い出せない

 

確か、主人公とリカが2人だけで行動、ってなると

ちょっと押しが足りない気がしたので(主人公しゃべれないし)

リカの友達を入れよう、っていう軽い理由だった気が。

 

リカもサトミも設定なんも決めてなかったんですが、

やっぱ顔グラが素敵なおかげか、よく動いてくれたと思います。

サトミも書いてて楽しかった。

 

 

後半、サトミに色々言われて引き止められるシーンがあるんですが、

あれはぶっちゃけると僕が就職もろもろ将来に悩んでる時に、親戚にチクチク嫌味言われて、

でも親戚の言ってることも一理あって、自己嫌悪もあって、

じゃあどうしよう、ってもやもやしてた時に、

なんかの答えを求めてセリフを書いてた気がします。

 

結局、キャラなんて書いた人の現し身なので、

書いた人の願望とか、いてほしい人とか、自分にかけてほしいセリフとかを

しゃべらせるんじゃないですかねえ!?

いや知らんけど。

でもサトミのやつは、個人的に言われたかったことなのかも、

ってのを思いながら台詞書いてました。

 

 


・ダン

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最初の設定では「悪いヤツ」でした。


完全に悪いやつにするはずだったんだけど、

別に悪いことしてないよね?

遺跡の壁壊したくらい?でもそれだけ聞くとめっちゃ悪そう

 

あと、めっちゃしゃべるから、台詞削るの大変だった。

 

ダンの台詞は割とスルスル出てきて、労力なしに書けて楽しかった。

 

 

 

・ダンの仲間たち3人

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ドレだけ、「強いやつ」って仮称で決めてて、他2人はなんも考えてなかった。

ディ・モルダーは個人的に好き。

 

マーガレット(帽子の女の子)は、

すごいコミュ障で他人の気持ちが分からない(正反対で理解して、よく誤解する)って

設定だったんだけど、生かせなかったな……


ダンのとった行動を誤解して、

あ、嫌われたんだ私~~って飛び出して、

うわ~~ん!!11ってなるけど、

誤解でした~~!ってやつをやりたかった覚えが。

でもまあ、そこまで掘り下げるキャラでもなかったので。

 

 

実は、リメイク(公開9月で、10月に公開停止して、エンディング追加とかして12月後半にリメイク版で出した)

の時に、


社畜のシーンをごっそり変えようと思って、

代わりに「主人公が豪華な待遇を受けて、ライツに懐柔される」ってのを考えてて。

 

仲間のくーちゃんたち3人とリカは地方に飛ばされるんですが、

主人公だけ王国の城に残らされて

毎日豪勢な暮らしをさせられるんですが。

 


そこで、ライツと王様に

「(クーたち仲間を忘れるためにも)お見合いでもしろよ」って

結婚候補を押し付けられて。

 

その結婚候補が、サトミと、マーガレット、の2人にするつもりでした。

 

結婚候補の2人も最初は逆らえずしぶしぶやってるって感じ(逆らうと王に殺される)だけど、

主人公のことは嫌いじゃないし、

3人で協力して、くーちゃんたちを助けよう(もしくはリカを)、

 

っていう流れを考えてました。

 


そのお見合いのところで、マーガレットの内面を出していくつもりだったんですが、

まあ紆余曲折あってまるごと没になったので、

マーガレットはちょいキャラになってしまった……

 

 

 

・ライツ

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最初の設定では「実は悪いヤツ」でした。

これは結構その通りになった気が。

 

リメイク前は、

屋上で心情を吐露するシーンがなかったんですが、

ライツのことをぜんぜん掘り下げてなかったなと思って追加しました。

個人的にあんま憎めないやつになった。

 

きちんと実力で悪いことをしてるキャラは好きです。

 

 

 

・セイ

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なんも考えてなかった

ちょいキャラの予定だったはず。嫌味言うやつみたいな。

 

献花をするシーンがあるんですが、あれめっちゃわかりにくいよね……

 

 

 

・ジャックス

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髪焼きそばみたいですね、が個人的に好き

本当はちょっと活躍するはずだった(後述)。

 

 

・ガレン

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何も考えてない

実はいいやつ、みたいにしたかった気が。

 


・マイト

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主人公に理解があって優しい、みたいな良いキャラにしたかった覚えが。

後半に主人公を憎む、みたいなのは、最初から考えてました。

 

 


リーフィア

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クーのお姉ちゃんはしっかりしてて信頼も厚い、

みたいなのは最初から考えてました。

 

ほんとはヴァルキリーみたいなごつい感じにしようと思ってたんですが

あんまりかけ離れると兄妹って設定がおかしくなるので、

優しい感じの顔にしました。

(髪の色からすでに双子っぽくないけど)

 

 

クーたちにとっては厳しい意見を言うキャラ、

みたいに考えてた気がします。

クーの夢見がちな感じに対して、現実を突きつける役目、というやつ。

 

自分のことを大切思ってくれている人の言葉だからこそ、

当人には一番傷つく、みたいなのを考えてたような考えてなかったような……

ぶっちゃけあんま覚えてない。

 

個人的に嫌いなキャラナンバーワンです。

台詞がなかなか思い浮かばなかった。

 

 

 

・ミエル

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後半の手紙探しを手伝ってくれるやつ。

サトミと2人きりで探索は、ちょっとなあと思ったので、急遽入れたキャラ。

本当にぽっと出のキャラだったから、本当に何も決めてない。

顔がかわいいよね。

 

 

 

以上です。

他に誰かいたっけ

 

 

 


◆書こうと思ってたシーン


ネタテキストにいっぱい書いてあったのでいくつか。


本編に入れてなかった理由は、だいたいは、入れるとダレるからとか、

入れる隙間がなかったから、とかです。

 


・クーの人見知りを直す

クーがものすごいコミュ障なので、

外でもちゃんと話せるようにって。

カシュー達3人がクーを訓練するやつ。

 

「目を見て話せるように」ってことで、

カシューとジャンが、クーと目を見て話すんだけど、

クーは内弁慶なので、2人にはふつうに目合わせて会話できて、

むしろカシューのほうが顔赤くなって照れる、みたいなこと書いてありました。

 

これやりたかったわ……………

 

 

カシューの昔いたコミュニティの人との接触イベント

カシューの元いた隊の人たちと会う。カシューが色々言われる)

カシューのことを金髪の盗賊だといまだに疑っている。


でもその後、クー達は、わたしたちはカーくんのこと信じてるからね、と。

 

これもやりたかったな…………

 

 

 

・ダン、王子
クー達が主人公のことを王子って呼んでるやつ。


「王子」という呼び名を、ダンの側近とかが馬鹿にする。金髪の鎧の女の子とかが。
でもダンは、それいいじゃん…俺達も採用しよう、と

 

なんだこの小ネタは。やりたかった…………


あとこれ見て思ったのはリカは最初、ダンの側近だったんやなって。

リカは悪いやつの側近にしたかったので。

 

 

 


・王の試練のせいで、ダンがおかしくなってしまった


ダンがなんか卑怯なことして王の試練をどうたらこうたら。

で、ドレが、前はそんな卑怯なことをする人じゃなかった、と嘆く。
だから、私がこの手で王の試練を終わらせる、と。
ダン様が元に戻るには、ダン様が一番の世界を作ることだ。
ダン様は武術も学問もそれほど突出はしていなかったが、私達兵士の中では、確実に一番人気のある方だった。
そんなダン様がおかしくなったのは、お前が現れてからだ、〜〜(主人公)。
ダン様の夢が脅かされてから、ダン様はおかしくなった。だから、私がダン様を王子にさせて…ダン様を…昔のダン様を取り戻す、と。

(ここでドレと戦闘)

(勝ったら)
ドレ:ダン様を…以前のダン様にしてくれ…〜〜(主人公)……。私には彼がいないとダメなのだ…
とか?

で、実はダンは別に卑怯なことしてませんでしたって落ち。誤解。
ダン:ドレ、お前は人を信用するってことが、まだ下手みてーだな、みたいな。

 

なんかネタ帳に書いてあることそのまま載せるのすっげー恥ずかしくなってきたわ。


でもこれもちょっとやりたかったかも。でもイベントが大きすぎるなあ。

あとそんなにダンたちにシーン割いてもどうすんねん、っていう。

主人公たちの物語にしたかったので。

 

でもドレと闘う、っていうパターンはアリだったかも、と。1つのルートとして。

 

ドレは、クーフィアに共感(尊敬?)してる珍しいキャラなので、

そこを生かして、戦うなり説得するなりで解決する、って方法があるので

割とアリだった気が………

 

 


・クーがジャンを成長させる 


ジャンの短所は、口下手。つまり考えを伝えることが下手。好意も。
「良い印象を抱いているのに、それを言わないのは、無視しているのと同じだ」ということを、クーちゃんがいう。
ジャンは村に好きな人がいて、その人にずっと好意を伝えずに生きていくのか~~とか。

なぜクーがいうのか。
自分に言い聞かせるように。
王子に、言ってほしいということも含めて言う。
クーは、王子に自分のことをどう思われているのか気になっている。(この後、クーちゃんがお酒でぶっちゃけるイベントに繋げられるか)
どう思ってるかを言わないのは…罪だと思う。とか言って。

 

 

あーなんかそういうのも入れたかったな、と。

クーがきちんと隊長してるシーン、もっと入れてもよかったかもと。

 

 

 

・主人公一人が窮地に立たされるシーン


暗い中、主人公が命の危険。何かに襲われるなど。
ある程度必死に戦う。
まずいと思った時、急に何かが来る。
(トロッコが急発進、闘犬が数匹助けに来る、とかなんでもいいので)

それは外でくーちゃんたちが、主人公を助けようとしたこと。
王子、助けにきました。もう少しです。

 

クーたちが主人公を助ける、ってのあんまなかったなあと。中盤でやってよかったよなあ。


あとこれは確か、ディズニーシーのセンターオブジアースに乗ってて

思いついたやつだった気が。

ディズニーシーいいよね。

 

 

 

・温泉に入るイベント


仲良く露天風呂に入る。月がきれい。王子、月がきれいですね!

 

裸のイラスト用意できんかったので………

 

 

 

・オトヒメ

ジャンの故郷の村で、ジャンの元カノの話なんですが、

本編では特に解決されずに終わったやつです。

 

本当は、オトヒメから手紙が来たり、

オトヒメの実家が権力持ってて、終盤に主人公たちを助けてくれる、

そしてジャンが連れ去られそうになる、

ってのを考えてたんですが。

 

終盤で色んな話をしたくなかったことと、

イタマ村のイベントがかなり長くなっちゃうことで、没になりました。

力不足感しかない。

 

 

 

 

・側近たちとジャックス

ジャックスっていう王子候補のキャラがいて。

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ゲーム上ではぜんぜんしゃべらせてあげらんなかったキャラなんですが、

最初は物語に一枚噛むようなのを考えていて。


王子候補にはそれぞれ側近がいるんですが、

ジャックスには1人だけ側近がいて、

それが下の緑色の髪の女の子です。

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当初の設定では、

1.主人公たち4人が王の試練を通じて仲良くなる

2.イタマ村あたりで、4人と緑色の子が会う

3.カシューとジャンがこの子が仲良くなって

 

緑髪「お互い大変ですよね。うんぬんかんぬん」

カシュー・ジャン「そうだよね、分かる分かる……」

緑髪「いっしょにがんばりましょう!」

カシュー・ジャン「うん!」

 

 

カシュー・ジャン「あの緑髪の子は良い人ですよ。信じましょう」

クーフィア「いや、うーん……なんか嫌かな……」

 


みたいな、クーフィアだけが緑色の子を不信に思ってて

仲間はずれな感じになるやつ。

 

カシューとジャンは王の試練で勝つこと自体にあまり熱心でなくて、

主人公が目標のためにがんばるのを応援したいとか、

クーのことが好きだからついてきたとか(カシュー)、

最初は成り行きでだったけど次第に4人でいるのが楽しくなってきたから……

 

っていう理由でついてきた(風に作ったつもり)、でした。

 

なので、カシューとジャンにとって、他のチームの人が、

一緒に協力しようとか、お互いの溜まってる愚痴を言い合おうって

持ちかけてきた時に、

別に断る理由がない、みたいな。

 

 

でもクーフィアは、そもそも主人公に王子になって欲しいので、

王の試練にはなんとしてでも勝ちたい。

 

それに4人で楽しく旅をしていて、

クーフィアにとっても4人でいるところが居場所になっていった。

 

なので、クーフィアにとって、

信じてた部下2人(カシュー・ジャン)が、

他のチームの女と交流して笑ったり楽しそうにしてるのが、なんか許せなくて、

でもそれを咎めるのは違うし……

っていう。

 

そんなクー自身のもやもやが爆発しかけて、

「でもわたしも大人にならなきゃ」って思って、

そこで王子(主人公)に悩みを打ち明けたい、

あ……でもそれで王子に嫌われたら最悪だな……4人の関係が崩れちゃう……

 

 

……と悩みつつも、

ええい!と、思い切って悩みを打ち明けて、

それを主人公(プレイヤー)が、選択肢で会話(真面目に聞いたりふざけて聞いたり)して、

 

結果、クーはすっきりして、クーと主人公の仲も深まった、

っていうイベントを考えてました。

 


本編では、クーが主人公のことを

本心ではどう思っているのか

(王子の候補だから好いているのか、人間としてきちんと好いてくれているのか、道具として思っているのか)を

かなりぼかしているんですが。

 

作りはじめたときは、そこの気持ちは

途中でしっかり示さなあかんやろって思ってました。

 

で、結局ぼかした理由は、

ほんま自分勝手な考えなんですが、そういう

「キャラが主人公(自分)をどう思っているか」というのを、

プレイヤーの人が自分で考えて欲しい、なあという意図がありました。

こう書くとすごい自分勝手だ……

 

でもそういう、考えるきっかけを作れるっていうのは、ゲームの強みだと思ってます。

選択できる、っていうのがゲームの他にない強みだと思ってて、

自分で考えて選択をしていく内に、主人公と自分が同じになっていた、

っていうのが、ゲームの魅力だなあと、個人的に思ってます。

 

なんかそういうのを作りたかったんだと思う(あんまり覚えてない)

 

 

 

 

で、まあ話が戻って

緑髪の女の子は、

結局主人公たちを裏切って、紋章を奪ってしまう、という展開です。

初めから紋章を奪うためにすり寄ってきただけでした。

 

 

で、クーフィアがそれを見て、

クーフィア「ほ〜〜ら見ろ!!!!」

カシュー・ジャン「ほんますんません」

 

でも紋章が奪われたのは4人にとってかなり許せない状況で、

どうする!!って時に、

緑髪の子のついてる王子候補の、ジャックスが現れるのですが。

 

 

ジャックスは、本編中でもちょっとだけ触れたんですが、

王家の誇りにかけて!!みたいなことを

めっちゃ言ってくるバカな人、みたいなキャラで。

 

当然、紋章を一番多く集めて本物の王子になりたいと思っているのですが、

じゃあ他の人から奪った上で勝つのか?

それは自分の信じているものに反していないか?と。

 

 

で、結局、紋章を主人公たちに返して、

ジャックス自身は紋章を1つも得られずに、王子にはなれませんでした……と。

 

バカだけど、それは信念に忠実な故で、

そんなバカにしかできないことってのがあるよなあ、みたいに思ってて、

そういうのを出したかったキャラだったんですよね、ジャックス。

 

 

で、なんでその展開が無くなったかというと……

リーフィアを出したかった(緑髪でかぶる)

・展開的に、他のやつを入れたかった(イタマ村でのイベントなので、リカのやつとか)

・このイベントがあるとクドくなっちゃうと思った

・クーフィアが主人公のことを本心でどう思ってるかは、その後に考えてもらいたかった

みたいな。

 


でも今考えると、

「クーフィアが、主人公のことを信じて、自分の悩みを打ち明けて、それを主人公が聞いて応える」

ってイベントは、

あったら良かったなあ、って。

 

あと、クーフィアが大人になる(エロい意味じゃない)とか、

ジャックスの信念に忠実な感じがクーフィアと重なるところとか、

色々、書いてもよかったなあという理由はあります。

 

 

そんなちょっと反省をしつつ、供養でここに書きました。

 

 

 

 

とりあえず以上です。
くっそ恥ずかしいわ。でも放出できてちょっと満足。

 

他にも、これ入れたかったなあっていうシーンや台詞があって、

なんで入れてねーんだ!って思ったりもしましたが、

ま~~~入れてない理由が色々あったんだろう(よく覚えてない)

 

 

 

 

社畜シーンについて


今だから言うけど、

あのシーンほんまなんなん????????????

ありがたいことに実況動画をあげている方が何人かいらっしゃって、

ちょっと覗いたりするんですが、

あの社畜シーンになるたび、ほんま……やめてよ……………………っ…。

ってなりますわ

 

なんであんなシーン作ったんや……………………

実況で見るのすらつらかったわ……………………

ゲームの中で働かされるって何なの???????

上司に怒鳴られるシーン、悲惨すぎるでしょ………z

日曜夜に四人の王国やる人には同情すら覚えます。

 

社畜シーンは、作ってる最中もものっっっっっっっっっすごい辛くて、

あのシーンの進捗の遅さは異常でした。

 


そんなアレなシーンですが、作る動機としては、

・主人公が自分から動くシーンが欲しかった(今まで流されてる感じだったので)

・そういうのが嫌だと思うプレイヤーには、ここでゲームをやめてほしかった

・明るいシーンと暗いシーンの、差を思い切り作りたかった

 

という感じでした。(当時のノートとか読み返して分かった)

 

主人公が自分から動く、っていうのは、アレです、

物語の流れとしてでなく、プレイヤーの意志として、

どうにかしたいなら誰かに話しかけたりして解決に向かえる、ってことです。

 

もしそれが億劫だったら、ここがゲームの止め時です的なことを

いいたかった気がするんですが、

そりゃないよな……と今では思います。

 

ここまで何時間も引っ張っておいて、

途中でやめたきゃやめろってのは、ちがうよなあと。

 

あと、その後の展開(四人の王国エンドとか)が、

すっきりしない感じにしたので、

それと合わせて、社畜のシーンはあんまりだったなあ、と。

 

明るいシーンと暗いシーンの差をうんぬんは、まあいいとは思うんですが、

それ自体より、暗いシーンの後で、

問題がきちんと解決する、ってのがないといかんよなあと。

 

ラストは個人的に好きなので、あのラストにするんだったら、

社畜シーンはない方がよかったのかなあ、うーん、と。

 

でも、社畜シーンがあってこその四人の王国エンドでもある気がして、

なんかリアルな感じを出したかったんだと思う。

なので、あれはあれでいい、という気もしなくもないという、

煮え切らない感じがずっと続いてます。

 

 

 


◆最初の物語の設定


設定テキスト見たら、

「主人公の目的」をどう設定するかってところに書いてあったのが、

 

『(最初虐げられるけど)見返してやる、っていう熱いやつ』

『悪いヤツを倒す』

『(一度主人公たちが追放されるけど)国に戻って悪い奴を倒す』

 

っていうのが太文字・大文字で書かれてて、

 

あれーーーーーーーーー!?!?!?!?!?!??!?!

今のと正反対じゃない!?!?!??!?!?!?!?!

何があった!?!?!?!?!??!?!?

 

 


最初は結構、王道系なストーリーを想像してたんですね、と。

 

ほんまね、前半と後半の展開が違いすぎるので、

公開してからは、途中まで楽しんでくれた人を裏切ったかなあ、

と悩んでた時があったりしたんですが

一体なんでこんなことに……

 


でも、今のようなラストになったのも、個人的に納得のいく理由があったので、

後悔はしてないし、あれでよかったんやなって思ってはいます。

最後が嫌いな人ゴメンナサイ。

 

今みたいなラストにしたのは、

すっきり終わらせたくないかなっていうのが、少しありました

8時間くらいゲームで遊んで、すっきり終わって、爽快な気分で終わる、

ってのも、確かにいいんですが。

なんかこう、自分の中にずっとある考えで、

長い時間1つのゲームで遊んで、その時間がただの暇つぶしで終わるのって、嫌だなあと。

昔から、ゲームなんてただの暇つぶしって言われてるのが、

個人的にもやもやしてて。

それだけじゃないんやぞって言いたかったんだと思う。ゲーム脳って言われてきた世代なので……

 

で、遊んでくれた人の中に、少しでも何かが残ってほしい、

そしてそれはできれば、遊んでくれた人に何かの行動や思考を呼び起こすものであってほしい、

さらにゲームの中でなく、リアルにいい影響があってほしい。

 

でも、「他人」は変えられないものなので、結局、

遊んでくれた人のリアルにいい影響があるかどうかって、

遊んでくれた人自身がどうにかするしかない、とも思ってて。

(それに、自分なんかが他人を良い風に変えてやるぜ!って思うのはすごい驕りだから)

 

なので、ちょっともやもやさせた終わり方にして、

「本当にこれで良かったか?」

「良くなるにはどうしたらよかった?」

「この後4人はどうなる?」

「実際の自分だったらどうする?」

って言う風に、なにかを考えるきっかけになってほしいなあ……と、

そんなことを思って、ああいう終わり方にした、気がします。

これだけははっきり覚えてる。

 

ほんと、今これ書いてて生意気だなと思いました

でも、なんかそういう大それたことを考えてないと、やっぱり、作る意味がなくて。

自分がいなくても、面白いゲーム作る人や企業ってたくさんありますから

 


もちろん、感じるのは人それぞれなので、

本編の歌流れるエンドで良いと思ってくれてる人もいて、(自分も良いと思ってる)

それに、人によって感想がばらばらになるのは理想形だったので、良かったんですが。

 

でもやっぱり、あの終わり方は、ちょっとアレだったかなあ……と

いまだに考えます。

長い間遊んでくれた人に申し訳ない感も。


そして何より、遊んでくれた人のその後ってぜんぜん分からないので、

いい影響あってほしいとか、そんな大それた考え持ってても、

観測できないのでぶっちゃけ達成感がない!!!111ので、オススメしません

 

終わり方は、作ってる時もかなり悩んだところだし、

今でもあのエンドでよかったのたまに悩むんですが、

 

でも、よくやったなと自分を褒めたい気持ちもちょっとあったり。

後悔はしてないけど反省して次回作に生かしたい事柄です。

 

 

 

 

◆よくいただく質問など

 

・続編

ないです。次のゲーム作りたいので。。。

 

 

・ルート増やす更新について

ないです。やっぱり次のゲーム作りたいので。。。

 

 

・ ライツと王様を倒すルート

上述通り、なくなりました。ごめんなさい。。。

 

 

・後半(クーを助けるルート)、いきなり恋愛パートになる

これ、言われてはじめて気づきました。

確かにそれまでは恋愛とかそういう感じじゃなかったのにね。反省点かもしれない。

 

 

・後半(社畜シーン?)の仕打ちがひどい

ごめんなさい。。。自分もそう思います。。。

 

 

・(ライツ殴りにいくルートで)ライツと手を取り合って王国を再建

それもアリだと思ってたんですが、

自分がリカだったら意地でも止めるだろと思ったので、なくなりました。

 

主人公はリカと一緒にライツ殴りにきたのに、

ライツの方に行っちゃうっていうのが

どうも上手くつながらなくて。

 

 

 

・自分に似てると思うキャラ

(これちょくちょくいただくんだけど、なぜ?)

 

クーフィアとカシュー(作ってた当時は)

 

 

 

 

・クーフィアうざすぎ

ゆるして。

 

 

 

・次回作について

明るくて温かい話にします。これだけはぶらさないつもりで。

四人の王国は、キャラだけ出そうかなと。

 

 

 


◆おわり


とりあえず以上です。書き出したらくっそ長くなった。

 

ぶっちゃけ、作ったゲームとか、作り終わると

制作中のこととか何もかも忘れて、自分が作ったって感じがなくなるんですが、

こうして振り返ると、なんかいいなあと。


あ〜こういうこと考えてたよね、って。

あと、こうすりゃもっとよかったかもっていう、

今だから考えられることとか出てきて、

反省にもなるんで書いてよかったっす。

 

なんかあれば供養もかねて追記とかするかもです。

 

 

(画像:香月清人とりのすみか。